函館山の山頂から眺めた夕暮れの函館の街のパノラマ

函館旅行ガイド:夜景、朝市、五稜郭の見どころ

函館の旅行ガイド。三つ星の夜景、朝市、五稜郭、元町の洋館が残る歴史地区を紹介します。

函館市は北海道の南端にある人口約26.5万人の都市で、津軽海峡を挟んで本州の最北端と向かい合っています。1854年の神奈川条約(日米和親条約)の後、日本で最初に西洋との貿易に港を開いた都市で、その時代に重なった文化的な影響が、西洋風の領事館、教会、商家、独特の融合した食文化といった形で残り、函館にほかの多くの日本の都市とは明らかに違う個性を与えています。

北への鉄路も復旧しました。8月の豪雨後に函館と札幌を結ぶ列車の運行が再開されました。

函館は、日本で最も雰囲気のある旅行先のひとつとして、常に高く評価されています。函館山から眺める、街がのる細い地峡の両側の海に明かりが映る夜景は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星(わざわざ訪れる価値がある)の評価を受けており、京都の寺院や富士山と並ぶ、日本で最も視覚的に素晴らしい体験のひとつに位置づけられています。

函館山の夜景

北海道で最も有名な景色は、標高334メートルの函館山の山頂からのもので、眼下の街は2つの湾に挟まれた細長い土地に広がり、両側を港と住宅街の明かりが照らします。山のふもとから北へ向かって広がる地峡は、上から見ると特徴的な三角形を描いています。

ロープウェイ(往復1,500円)は元町の山麓から山頂まで運行し、混雑する時間帯は3分おきに発車します。ロープウェイの運行は10:00から22:00まで(夏は9:00から22:00)です。おすすめは、現地の日没の約30〜40分前にロープウェイに乗ることで、冬は16:00ごろ、夏は19:00ごろです。展望台から昼の明るさが夜景へと移り変わる様子を眺めるのは、日本北部で特に印象に残る体験のひとつです。

街が穏やかな気候でも、山頂は非常に寒いことがあります。標高が上がると気温が大きく下がり、冬の夜は山頂で体感温度が氷点下10度になることもあります。季節を問わず、もう一枚羽織るものを持っていきましょう。

ロープウェイの代わりに、車やタクシーで山頂へ行くこともできます(道路は4月から11月に通行可能、元町からタクシーで約2,000円)。

函館朝市

函館朝市は、一般客が利用できる日本でも特に有名な海鮮市場のひとつで、函館駅に隣接する2ブロックの屋根付きエリアで5:00から正午まで営業しています。市場の300軒以上の店では、函館を代表する海産物が売られています。新鮮なイカ(函館はイカで有名で、特に7月から11月は生きたイカを釣ってすぐに食べられます)、ウニ、イクラ、ズワイガニ、アワビ、そしてその朝の水揚げの魚です。

市場内の食堂では、開店時から海鮮丼を提供しています。イクラ丼は1,500円から2,000円、ウニ丼は2,500円から4,000円、イクラ・ウニ・カニの三色丼は上質なものだと5,000円に達することもあります。最も混むのは7:00から9:00で、6:00に着くと店の準備が進む中、値段は定価です。7月から11月は、一部の店でイカ釣り(小さな水槽で釣って1,000円、刺身にしてもらうと500円)を体験できます。

五稜郭

五稜郭は、日本初の西洋式の城塞で、1857年から1866年にかけて、徳川幕府が北海道の軍事拠点と行政の中心として築きました。五角形の星形は、17世紀のヨーロッパの稜堡式城塞の設計に基づいており、死角なくあらゆる方向に防御の射撃ができるようにするためのものでした。

星形は地上からは見えません。公園の中にいると、堀と土塁が見えるだけで、ほかの日本の城塞と変わりません。城塞の隣に建てられた五稜郭タワー(840円)は、星形の全体像を見渡せる唯一の高所で、五角形の土塁、水をたたえた堀の星形の輪郭、桜の並木のある土塁を、ひとつのまとまった幾何学的な形として見ることができます。

4月下旬から5月上旬にかけて、土塁に沿って植えられた約1,600本の桜が一斉に咲き、星形の外周がピンク色に縁取られます。北海道で最も個性的でよく撮影される桜の名所のひとつです。タワーの1階には、幕府軍が新しい明治の官軍を相手に五稜郭で最後の抵抗をした函館戦争(1868年から69年)の展示があります。

城跡の敷地は公園(入場無料)です。タワーは9:00から18:00まで(4月から10月は19:00まで)開いています。

函館のガイド付き日帰りツアーでは、朝市、五稜郭、元町の洋館を、まとまったコースとしてまわれます。東京からの夜行列車で到着し、次の移動までまる1日しか時間がない方に便利です。

元町の歴史地区

元町は、市街地の南側、路面電車の通りの上に広がる坂の地区で、北日本で現存する明治期の西洋建築が最も集中しています。函館は最初に開港した条約港であったため、1850年代以降、領事館、教会、商家、公共の建物が、西洋人の居住者によって、あるいは西洋の建築様式の影響を受けて建てられました。

無料で歩けるこの地区の主な建物は次のとおりです。

**旧函館区公会堂(300円):**1910年に完成した、コロニアル様式の大きな公会堂で、淡いブルーとクリーム色に塗られ、新古典主義の柱があります。内部は当時の調度品とともに保存されています。夜のライトアップ(無料、11月から3月)では、暗い丘を背景にして建物の正面が浮かび上がります。

**旧イギリス領事館(300円):**領事館の旧建物は、現在は博物館と喫茶室になっています。庭からは港の方向の眺めが良好です。開館時間は9:00から19:00まで(11月から3月は17:00まで)です。

**函館ハリストス正教会:**現在の緑の銅板屋根のビザンチン様式の教会は、1916年に完成し、それ以前の建物に代わるものです。内部の見学は、一定の時間に限られます。外観は常時無料で見られます。

**カトリック元町教会:**元町のメインの坂道沿いにある、1924年築のコンクリート造のゴシック様式の教会です。外観は無料で、内部は時折見学できます。

この地区は徒歩でまわるのが最適で、すべての主要な建物を巡る約1時間30分の周遊コースがあります。案内板は全域に英語と日本語で設置されています。

金森赤レンガ倉庫

函館のウォーターフロントにある金森倉庫群は、もとは明治時代の海運事業に使われていたもので、レストラン、ショップ、小さな工芸品店が入る複合施設に改装されました。港沿いに長く続く赤レンガの外観は、函館で昼間に最も撮影される光景で、横浜や小樽の改装された産業地区に似た雰囲気をウォーターフロントに与えています。

施設への入場は無料です。レストランは、函館の海鮮居酒屋、イタリア料理店、そして敷地内のクラフトビール醸造所(函館ビール、地元で醸造されたラガーやエールが1杯約700円から1,200円)などがあります。12月には、前庭でクリスマスマーケットが開かれます。倉庫群の前の海沿いの遊歩道から、湾と遠くの山を背景に眺める夕日は、市内で夕方に楽しめる最高の体験のひとつです。

ラッキーピエロ

ラッキーピエロは、函館市内に約17店舗が集中し、日本のほかのどこにもない地元のハンバーガーチェーンです。看板メニューのチャイニーズチキンバーガー(530円)は、甘いソースを絡めた鶏もも肉のから揚げを柔らかいバンズで挟んだもので、最も注文が多く、食にこだわる旅行者の間で根強い人気があります。店内はわざと風変わりにつくられ、ピエロのモチーフ、ヴィンテージのおもちゃ、数多くの装飾用のコレクションで飾られています。

元町の店舗(ウォーターフロントの近く)は、食事のピーク時に店の外まで行列ができることがあります。金森店は倉庫群と一緒に立ち寄るのに便利です。メニューにはカレー、オムライス、季節限定の商品もありますが、訪れる理由はチャイニーズチキンバーガーです。

函館へのアクセス

**札幌から:**JR特急北斗で約3時間30分、8,910円です。高速バスは遅い(5時間)ものの安く、片道3,400円です。

**東京から:**北海道新幹線で新函館北斗駅まで(4時間15分、22,690円)、そこからJR普通列車で函館まで17分(1,150円)です。東京から函館へは飛行機で約1時間20分で、事前予約すれば安くなることが多くあります。

**青森から:**北海道新幹線で新青森駅から新函館北斗駅まで(約50分、5,590円)、そこからJR普通列車で函館へ向かいます。

函館に着いたら、函館市内の移動ガイドで路面電車やバスについて詳しく確認できます。

冬の港ではクリスマスのイベントが開かれます。日程や見学のコツは、函館クリスマスファンタジーのイベントガイドをご覧ください。

函館市内の移動

函館の路面電車(市電)は、函館駅、金森倉庫群、元町、ロープウェイの山麓駅といった主要な観光ルートをカバーしており、1回260円、1日乗車券は600円です。運行は6:30ごろから22:30ごろまでです。五稜郭へは、電車で五稜郭公園前の停留所まで行きます(10分)。雨のない日は街を歩いて楽しめますが、元町の坂は電停から急な上りになります。

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出発前に確認しておきたい公式情報:日本政府観光局(JNTO)、環境省の国立公園ページ。

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