青森の山々の上に広がる天の川

青森旅行ガイド:りんご、ねぶた祭、本州最北の見どころ

青森の旅行ガイド。りんご、ねぶた祭、縄文遺跡、奥入瀬渓流など、本州北部の見どころを紹介します。

青森市は本州最北の主要都市で、人口は約28万人です。陸奥湾の奥に位置し、外洋の影響を受けにくい港町で、1988年に青函トンネルが開通するまでは北海道へ渡る玄関口として栄えてきました。青函トンネルは津軽海峡の海底を通って青森と北海道の函館を結び、開通当時は世界最長の鉄道トンネルで、現在も世界最深を誇ります。このトンネルの開通によって、青森は単なる通過拠点から、それ自体に十分な見どころのある目的地へと役割を変えました。

8月上旬は祭りの季節です。ねぶた祭の山車、日程、見学のコツをまとめたガイドも、計画の参考にしてください。

青森を象徴するのは、りんごとねぶた祭の2つです。県内では日本のりんご収穫量の約60パーセントが生産され、市街地の外の丘陵地には果樹園が広がり、ジュース、酢、シードル、ジャム、菓子などのりんご製品がどの土産物店にも並んでいます。8月上旬のねぶた祭は、仙台七夕まつり、徳島の阿波おどりと並ぶ日本三大夏祭りのひとつで、紙と針金でつくられた巨大な武者灯籠が夜の街を進む様子は、日本の祭りの中でも比類のない規模と迫力があります。

ASPAM(青森県観光物産館アスパム)

青森県観光物産館、通称アスパムは、ウォーターフロントに建つ三角形の高層ビルで、湾からも見えるランドマークです。低層階には大きな土産物・特産品売り場があり、市内で最も豊富な青森りんご製品、津軽三味線のCD、ねぶた工芸品、地酒や焼酎がそろいます。上層階の展望台(500円)からは、湾と市街地、南側の丘陵地帯を一望できます。営業時間は9:00から22:00までです。

三内丸山遺跡

三内丸山遺跡は、日本でも特に重要な先史時代の集落跡で、2021年にユネスコ世界遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」の構成資産のひとつです。この遺跡には紀元前3900年頃から紀元前2200年頃まで、約1,700年にわたって人々が暮らし続けており、知られている縄文集落の中でも最も長く営まれたもののひとつです。

1992年から続く発掘調査により、ここに築かれたものの全体像が明らかになりました。大型の竪穴住居、長さ最大32メートルに及ぶ集会用の建物、高床式の倉庫、そして6本柱の建物の基礎(高さ15メートルの展望塔として復元)、さらに数千点の遺物を含む大規模な貝塚や廃棄場が見つかっています。遺跡内の縄文時遊館(大部分は無料で入場でき、特別展のみ有料の場合があります)では、土器、土偶、漆器、骨角器が良好な状態で展示されています。

復元された集落では、竪穴住居や倉庫の中を歩き、6本柱の塔の真下に立つことができます。平らな周囲の景色の中にそびえる塔の大きさからは、これを築いた人々の社会組織と意欲がよく伝わってきます。じっくり見学するなら1時間30分から2時間ほど見ておきましょう。

アクセス:青森駅からバスで30分(280円)。月曜休館です。

青森県立美術館

青森県立美術館(510円)は、青森出身の美術家、奈良美智の作品で広く知られています。奈良は、不思議で挑むような表情の子どもを描いた大作で、1990年代から2000年代に国際的な評価を得ました。館内には奈良作品の重要なコレクションがあり、中庭に立つ高さ約8.5メートルの白い犬の彫刻「あおもり犬」は、東北北部で最も多く撮影される作品のひとつになっています。

また、マルク・シャガールが1942年にバレエ「アレコ」のために制作した大型の背景画3点も、専用の展示室で見られます。幅約8メートルの巨大な作品4点は、この美術館以外では揃って公開される機会がほとんどなく、奈良作品とは別に訪れる価値のある理由になっています。

建物は青木淳の設計で2006年に完成した建築作品で、近くの三内丸山遺跡の竪穴住居を思わせる掘り込まれた室内空間を持つ白いコンクリートの建築です。開館時間は9:30から17:00まで、火曜休館です。美術館は三内丸山遺跡の隣にあるので、2か所を1回の訪問でまわるのが最も効率的です。

ねぶたの家 ワ・ラッセ

ウォーターフロントにある、赤い格子状の外壁が目を引く建物の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」(620円)では、その年の祭りで特に見事だった山車が常設ギャラリーに展示されています。山車は高さ最大9メートル、幅7メートルにもなり、針金の骨組みに和紙を貼り、内部から蛍光灯で照らしたもので、神話、歴史、歌舞伎の場面が描かれています。1台の制作には数か月かかり、本来は暗闇の中で祭り囃子とともに動く姿を見るためにつくられています。

博物館で静止した状態で見るのは、祭りの運行とは違った体験ですが、構造の細かさ、半透明の紙越しに広がる色の強さ、山車の大きさは、時期を問わず見応えがあります。館内ではねぶたの伝統の歴史や山車の制作工程も紹介されています。8月以外に青森を訪れる場合でも、立ち寄る価値があります。

青森のガイド付きツアーでは、ワ・ラッセ、三内丸山遺跡、弘前への日帰りを東北周遊としてまとめてまわれます。東京へ戻る新幹線までの時間が限られている方に便利です。

ねぶた祭(8月2日から7日)

ねぶた祭は、青森市で毎年開かれる最大の行事です。複数のグループが数か月かけて制作した巨大な灯籠山車が、8月2日から6日の夜、およそ19:00から21:00まで市内を運行し、囃子方や、ハネトと呼ばれる踊り手がこれに続きます。ハネトは、伝統的な木綿のハネト衣装を着て「ラッセラー、ラッセラー」と掛け声をかけながら跳ねる参加者です。衣装は市内の店で購入またはレンタルでき(一式で約2,000円)、誰でもハネトとして山車と一緒に運行に加わることができます。

祭りの6日間で約300万人が訪れるため、市内の宿は数か月前に満室となり、料金は約2倍になります。運行ルートは青森市の中心部を通ります。沿道の有料観覧席のチケット(1,800円から2,000円)は事前に購入でき、無料の一般観覧エリアはすぐに埋まります。最終日の8月7日は、昼に港で海上運行が行われ、夜には花火が上がります。

弘前城では秋に菊まつりが開催されます。日程や見学のコツは、弘前城菊と紅葉まつりのイベントガイドをご覧ください。

弘前と弘前城

弘前は青森から西へJR奥羽本線で約40分(330円)、バスでも約40分(560円)の距離にある人口17.5万人の別の都市で、東北で最も立派な現存天守を持っています。1611年に建てられた弘前城は、日本に12基しか残っていない現存天守のひとつで、保存状態の良い3層の小ぶりな天守が、約2,600本の桜が植えられた公園の中に建っています。4月下旬から5月上旬にかけての城の堀まわりの桜は、日本の桜の名所の中でも常に上位2、3位に数えられ、散った花びらが堀の水面に浮かび、城の姿が映り込む有名な光景を生み出します。

天守の入場料は320円で、周囲の公園と堀は無料です。城は、秋は10月下旬から11月上旬の紅葉、冬は雪に覆われた景色でも見応えがあります。弘前の市街地には、約50軒の店がそれぞれ異なるアップルパイをつくるアップルパイロード(地図は観光案内所で入手可能)、津軽の民俗を紹介する博物館、明治期の洋風建築が残る一帯もあります。

奥入瀬渓流

奥入瀬渓流は、日本でも屈指の森の散策路で、十和田湖から流れ出る奥入瀬川に沿って、古いブナやカエデの木々が並ぶ細い谷を下る、全長14キロの川沿いの道です。道沿いには十数か所の名前のついた滝(最大は高さ約7メートルの銚子大滝)、苔むした岩、澄んだ岩場の淵が全区間を通して続きます。

青森からのアクセスは、JRバス東北で約1時間30分(1,500円、季節運行)で焼山の入口に着きます。下流へ向かう全長14キロを歩き通すと4〜5時間かかります。渓流沿いのバス停で途中から乗り降りもできるので、一部区間だけ歩くこともできます。渓流が最も美しいのは秋(10月中旬から11月上旬)で、カエデ(紅葉)とブナの樹冠が赤や黄色に染まり、川面を覆います。

十和田湖

十和田湖は奥入瀬渓流の上流端に位置する、幅約5キロのカルデラ湖で、火山の陥没によってできました。水深は326メートルあり、透明度が非常に高く、周囲のカルデラ壁は森に覆われ、南岸の小さなリゾート集落、十和田湖畔を除いて人は住んでいません。遊覧船(十和田湖畔と、渓流の入口にあたる子ノ口の間で片道1,400円)に乗ると、カルデラ壁と湖面の景色が楽しめ、所要時間は60分です。

十和田市現代美術館は、湖とは別の十和田市の街中(バスで25分)にある優れた現代アートの空間で、塩田千春、ロン・ミュエクなど国際的に重要なアーティストによる大規模な作品が、白い箱型の展示室に設置されています。入館料は500円です。美術館の前の通り沿いにある屋外作品は無料で見られます。

青森へのアクセス

**東京から:**東北・北海道新幹線で新青森駅まで行き、JR奥羽本線で青森駅へ。合計約3時間15分。運賃は指定席で約17,150円です。

**仙台から:**東北新幹線で新青森駅まで行き、JR普通列車に乗り換えます。合計約1時間45分、指定席で6,060円です。

**函館(北海道)から:**北海道新幹線で新青森駅まで行き、JR普通列車で青森駅へ。約1時間20分、7,460円です。

青森に着いたら、青森市内の移動ガイドで電車とバスについて詳しく確認できます。

実用情報

青森市の中心部はコンパクトで、駅、アスパム、ワ・ラッセ、市場(青森魚菜センター、5:00から15:00、新鮮な海産物)がすべて徒歩10分圏内にあります。主要な観光地には英語表記がありますが、大都市ほど充実してはいません。青森駅構内の観光案内所には英語を話せるスタッフがいます。

おすすめのりんご製品は、青森産のクラフトシードル(地元で造られるスパークリングタイプ)、アップルパイ、津軽りんごジャム、そして「しただまご」と呼ばれる、塩味の卵黄とりんごを組み合わせたさまざまな菓子です。

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青森は東北地方に含まれます。本州北部の旅行の概要は、東北地方ガイドをご覧ください。ねぶた祭は日本でも屈指の夏のイベントです。夏祭りのカレンダーは、8月の日本ガイドで確認できます。

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