東北は本州の北側3分の1を占め、関西や関東に比べて海外からの訪問者がはるかに少ない地域です。理由のひとつは地理で、東京の北にあり、意識して行こうと決める必要があること、もうひとつは2011年の地震と津波で、太平洋沿岸が大きな被害を受けたことです。復興は何年も前にほぼ完了していますが、イメージは残っていました。
東北が実際に提供するものは、ダイナミックな風景、本物の季節の祭り、日本屈指の雰囲気ある温泉街、そしてどの人気スポットでも人混みをかき分けなくて済む気軽さです。仙台は地域の交通の拠点で、拠点とする都市として適しています。
仙台
仙台は東北最大の都市で、人口は100万人、整然とした街で、日本の基準では目立つものはありませんが、実用的です。目的地というより拠点として使うのが最適ですが、青葉城跡からは市街の眺めがよく、瑞鳳殿(570円、約3.80ドル)は、16世紀にこの街を築いた大名、伊達政宗の豪華な墓所です。
仙台は牛タンで有名で、炭火で焼いた牛タンを厚切りにし、テールスープとご飯を添えて出されます。国分町周辺には牛タンの店が多数あり、定食は2,5004,500円(約1730ドル)です。
東京から: 新幹線で1時間35分(11,090円、約73ドル、JRパス利用可)。JRパスのお得さが最もはっきり出る区間のひとつで、この区間だけで往復2回すれば元が取れます。
松島
松島は仙台から電車で40分、日本三景のひとつで、浅い湾に松に覆われた約250の島々が散らばっています。景色は町を見下ろす丘の上の展望台が最高で、島々を巡る50分の遊覧船は1,500円(約10ドル)です。
瑞巌寺は主要な寺で、長い杉の参道と、崖に掘られた洞窟の回廊がある本格的な禅寺です。入場料は700円(約4.60ドル)です。湾の牡蠣は10月から3月まで、港の屋台で焼いて食べられます(1個300500円、約23.30ドル)。
山形の山寺
山寺(正式には立石寺)は、東北で特に雰囲気のある場所のひとつです。寺院は断崖に連なり、谷底から頂上の本堂まで1,015段の石段が続き、谷と山々の眺望が広がります。860年に開かれ、道沿いには石灯籠、苔むした地蔵、小さな塔頭が並びます。
仙台から: JR仙山線で55分(860円、約5.70ドル、JRパス利用可)。登山の入山料は300円(約2ドル)です。所要時間は2~3時間。電車でさらに10分の山形市とあわせて、ランチを楽しめます。
山形の蔵王温泉
蔵王温泉は、山形市の南40kmにある蔵王連峰の斜面の温泉リゾートです。冬(12月~3月)は日本屈指のスキー場で、深いパウダースノー、広いコース、そして有名な樹氷(「スノーモンスター」)があります。厚い氷に覆われた木々が、山を別世界の風景のように見せます。樹氷はスキーをしなくてもロープウェイ(片道1,400円、約9.30ドル)から見られます。
夏と秋は、蔵王の火口湖(御釜)が鮮やかな青緑色で、道路で行けます。温泉街には共同浴場があり(強酸性の硫黄泉で、鮮やかな黄緑色、公衆浴場は550円、約3.70ドル)、宿泊施設も充実しています。
山形から: 山形駅から蔵王温泉バスターミナルまでバスで40分(1,000円、約6.60ドル)。
青森
青森市は本州最北端の拠点です。主な目的は、8月上旬のねぶた祭と、5,500年前に遡る縄文時代の考古学的な出土品を所蔵する優れた県立の三内丸山遺跡です(博物館共通券410円、約2.70ドルで入場無料)。
ねぶた祭(8月2日~7日)は、武者や神話の人物を描いた巨大な紙の灯籠が街を埋め、夜に太鼓と笛の音とともに練り歩きます。日本で特に視覚的に壮観な祭りのひとつで、6夜で約300万人が訪れます。宿泊は数か月前に予約しましょう。
青森は、弘前(南へ30分)と奥入瀬渓流(東へ1.5時間)の拠点でもあり、奥入瀬はブナの森を抜けて滝をいくつも見ながら歩く川沿いの散策路です。弘前には日本で特に保存状態のよい現存天守があり、4月下旬の桜は東京より美しいと考える人も多くいます。堀を囲む2,600本の木が、花びらが散るなか水面にピンクの映り込みをつくります。
仙台から: 新幹線で1時間40分(8,360円、約55ドル、JRパス利用可)。
秋田
秋田県は日本海沿岸にあり、青森とは雰囲気が違い、平坦な稲作地帯、酒蔵、なまはげの伝統があります。なまはげは、大みそかに家々を訪れ、子どもを怖がらせて良い子になるよう戒める鬼の姿(藁のみのと鬼の面をつけた男たち)です。男鹿半島のなまはげ館は、この伝統を紹介し(入場料550円、約3.70ドル)、実演も行っています。
秋田の酒文化は本物で、市内のいくつかの酒蔵では見学と試飲ができます(通常は無料~500円、約3.30ドル)。地元の米(あきたこまち)は、日本で特に評価が高い米のひとつです。
仙台から: 秋田新幹線こまちで秋田まで1時間20分(7,460円、約49ドル、JRパス利用可)。
東北の交通
仙台が地域の拠点です。東北新幹線は東京から仙台を通って新青森まで走り、秋田(こまち)と山形(つばさ)へ分岐します。JRパスは、地域内のすべての新幹線とJR在来線で使えます。バス網が、温泉街や景勝地へのすき間を補っています。
仙台からの主な所要時間:
- 東京: 新幹線で1時間35分(JRパス利用可)
- 松島: 在来線で40分(JRパス利用可)
- 山寺: 在来線で55分(JRパス利用可)
- 青森: 新幹線で1時間40分(JRパス利用可)
- 秋田: 新幹線で1時間20分(JRパス利用可)
ベストシーズン
春(4月下旬5月)が際立つ季節で、関東や関西より遅く、弘前の桜は4月下旬から5月上旬が見頃です。秋(10月11月)は、山間部の紅葉が見事です。冬(12月3月)は寒く雪が多く、蔵王のスキーと樹氷に最適です。夏は、ねぶた祭(青森、8月)と七夕まつり(仙台、8月6日8日、日本最大級の七夕祭りのひとつ)があります。
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