広島は、日帰り旅行の拠点として日本でも屈指の好立地にある都市です。新幹線、JRの在来線、フェリーを使えば、日本を代表する島の神社から、保存された江戸時代の運河の町、サイクリングルート、歴史ある橋まで、周囲の目的地へ手軽に行けます。以下に、広島から近い順に7つの日帰り旅行を紹介します。
1. 宮島(厳島)
所要時間: 約1時間。料金: 片道630円(JR 420円 + JRフェリー210円)、JRパスなら無料。
宮島は広島の日帰り旅行の定番で、日本三景(松島、天橋立と並ぶ)のひとつとしてよく挙げられます。厳島(30平方キロメートル)には、厳島神社の大鳥居があります。瀬戸内海の浅瀬に立つ高さ16メートルの朱色の鳥居で、満潮時には海に浮かんでいるように見えます。
海に浮かぶ大鳥居 大鳥居は、根元の柱だけが水から出る満潮時に最も劇的に撮影できます。干潮時には、干潟を歩いて鳥居の足元まで行けます。潮の時刻は毎日変わるため、訪問前に気象庁のウェブサイト(jma.go.jp)で確認し、到着時間を合わせましょう。
厳島神社(300円) 本殿の建物群は、高い回廊で水上に広がり、朱色の社殿、回廊、能舞台が浅瀬に映ります。神社の起源は6世紀にさかのぼり、現在の建物は武将の平清盛による12世紀の再建です。
大聖院(無料) 島の西端にある仏教寺院で、中国地方で最も重要な真言宗の寺院のひとつです。苔むした石灯籠が並ぶ参道の階段を上ると、四国八十八か所の霊場を表す88体の石仏がある洞窟の通路のある中庭に着きます。入場無料で、45分ほどを見込んでください。
弥山(509メートル) 島の山頂へは、ロープウェイ(獅子岩まで片道1,000円、そこから山頂まで徒歩30分)か、登山道(ルートによって1時間30分〜2時間30分、無料)で行けます。山頂からは、本土と瀬戸内海の島々を見渡せます。山頂から下る登山道は3本あり、紅葉谷コースが最も利用されています。
牡蠣 宮島湾は、日本で最も生産量の多い牡蠣の養殖地のひとつです。焼きたての牡蠣は、メインストリートの屋台で1個300〜500円で売られています。フェリーターミナル近くのうえの店で食べる穴子飯(2,000円)は、宮島のもうひとつの名物です。もみじ饅頭(もみじの葉の形をした、あんこなどの餡入りのお菓子)は1個150円で、複数の店で売られています。
鹿 島には約700頭の半野生の鹿が暮らしており、神の使いとして連れてこられた鹿の子孫です。人間に慣れていて、構ってもらおうと近づいてきます(地図や食べ物の包み紙を食べようとすることもあります)。奈良の鹿よりおとなしいです。
ロープウェイと神社を含めて、宮島には1日を見込みましょう。半日なら、鳥居と神社をやや急ぎ足で回れます。
宮島ツアーを予約する: 交通とガイド解説つきのGetYourGuideの宮島ツアーをご覧ください。移動手段と所要時間は、広島・宮島日帰りガイドで詳しく説明しています。
2. 尾道
所要時間: JR山陽線で1時間40分(新幹線不要)。料金: 往復1,940円。
尾道は、人口13万5,000人の丘の上の港町で、瀬戸内海を見下ろし、急な坂の寺めぐり、狭い路地、自由に歩き回る多くの猫で知られます。洗練された観光地とは対照的に、生活感があり、気取らない地元らしさがあります。
寺めぐり 尾道の古寺めぐりでは、町の背後の急な丘にある25の寺と神社を結びます。西国寺から浄土寺までの全コースは3.5キロメートルで、立ち寄りながらおよそ2時間かかります。ロープウェイ(片道280円)を使えば、上の寺院エリアまで楽に登れます。
猫の細道 ロープウェイの駅と海沿いの間の小道は、地元で猫の細道と呼ばれ、20匹以上の猫がたいていくつろいでいる狭い路地が続きます。地元の猫の会が水飲み場を管理しており、猫は世話をされたペットではなく、人間との礼儀正しい接触に慣れた自由な動物です。近くの猫の博物館(500円)は小さいながら熱意にあふれています。
尾道ラーメン 地元のラーメンは、澄んだ、やや油のある鶏と豚のスープに、平打ち麺と背脂が入る独特の人気の一杯です。ほとんどのラーメン店は11時ごろから開きます。1杯900円を目安にしてください。
しまなみ海道サイクリング 尾道は、愛媛県今治まで6つの島を吊り橋で結ぶ70キロメートルのサイクリングルート、しまなみ海道の本州側の起点です。ターミナルでレンタサイクルを借りられます(1日用の自転車で3,000円から、橋の通行料は合計約500円)。全ルートは2日かかりますが、最初の島まで往復する半日の部分走行なら日帰りでも可能です。
3. 倉敷
所要時間: 約1時間(新幹線で岡山まで40分、JR在来線で倉敷まで15分)。料金: JRパスなしで往復約6,000〜7,000円。パスがあればJR区間は無料。
倉敷の美観地区は、保存された江戸時代の蔵が博物館、工芸品の店、カフェに転用された、2キロメートルにわたる運河沿いのエリアです。白漆喰の蔵の壁、水面に垂れる柳、観光客を乗せた平底の舟が、意図的に整えられた歴史地区をつくり出しています。
大原美術館(1,300円) 1930年に創設された日本初の西洋美術館で、エル・グレコ、セザンヌ、モネ、マティス、ピカソの作品に加え、日本の近代美術の優れたコレクションを所蔵しています。本館は運河のすぐ隣にあるギリシャ復興様式の建物で、時代錯誤でありながら不思議と調和しています。
運河エリア 2キロメートルの運河地区の散策は無料です。人力車や川舟の遊覧は割高な料金(1,500円以上)で利用できます。ツアー団体が来る前の早朝か、蔵に明かりが灯る夕方が、最も絵になります。
広島からは、岡山で新幹線を乗り換える必要があります。JRパスに含まれますが、倉敷までの在来線の切符(240円、パス対象外)は別途必要です。
4. 岩国
所要時間: JR山陽線で40分。料金: 往復740円。
岩国は小さな町で、主に錦帯橋で知られます。江戸時代の設計で再建された5連の木造アーチ橋で、釘を使わず木組みだけで造られ、日本三名橋のひとつとされています。橋を渡る入場料は310円です。
岩国城は橋の上の山にあり、ロープウェイ(片道270円)か徒歩40分の山道で行けます。城は1962年の再建ですが、川、錦帯橋、瀬戸内海を見渡す山頂からの眺めは素晴らしいです。
白蛇神社 岩国には、自然に生息するアルビノのアオダイショウがおり、地元で神聖な存在とされる白蛇に捧げられた小さな神社は、本当に珍しい場所です。隣接する白蛇観覧所(200円)では、生きた白蛇を見られます。神社自体は入場無料です。
岩国は宮島(広島から同じJR線沿い)と組み合わせやすく、JRパスを使った1日の日帰り旅行になります。
5. 鞆の浦
所要時間: JRで福山まで約60分、その後バス(合計1,100円)。料金: 福山からのバスで往復約1,100円。
鞆の浦は、保存された江戸時代の漁港で、宮崎駿監督の2008年のアニメ映画『崖の上のポニョ』の舞台の主な着想元となりました。港の石の岸壁、伝統的な瓦屋根の商家、現役の漁船が、19世紀初頭の日本の港を驚くほど完全な形で伝えています。
太田家住宅(200円) 庭園つきの保存状態のよい江戸時代の商家で、『ポニョ』の撮影取材で使われた場所です。対潮楼(外観は無料)は1867年に最後の将軍、慶喜が利用した宿で、彼が使った部屋を見学できます。小さな弁天島の祠へは、港から手漕ぎ舟で行けます。鞆の浦のふぐ料理や新鮮な海鮮の店も、食事をする価値があります。
鞆の浦には3〜4時間を見込んでください。福山へ戻る最終バスは通常18時ごろなので、時刻表をよく確認しましょう。
6. 福山
所要時間: 新幹線で30分。料金: 往復3,550円(JRパスで無料)。
福山は見過ごされがちですが、再建された城(200円、庭園は無料)には、桜の木がある、珍しく完全な形で残る城の庭があります。鞆の浦に最も近い新幹線の駅でもあります(1回の日帰りで両方を回れます)。ふくやま美術館(300円)では、そこそこ質の高い企画展が開かれています。単独の目的地としては半日が限度ですが、鞆の浦との組み合わせで1日になります。
7. 尾道から今治へ、しまなみ海道サイクリング
所要時間: 尾道まで1時間40分、その後サイクリング。全ルートは70キロメートルで2日間。1日の部分走行も可能です。
しまなみ海道のサイクリングルートは、尾道と今治の間の6つの島を、島々を結ぶ橋の専用自転車レーンを使って渡ります。日本で最も景色のよいサイクリングルートのひとつと常に評価され、どの橋からも瀬戸内海を高い位置から見渡せ、島々と山々が海辺の霞の中で重なって見えます。
尾道港でのレンタサイクルは1日3,000円からです。全ルートの橋の通行料は合計で約500円です。2日間で全ルートを走る人のために、島に宿泊施設があります。広島からの日帰りなら、因島(最初の島で、尾道から約28キロ)まで走り、フェリーで戻る形で、6〜7時間で中心的な体験ができます。
広島周辺で時間を有効に使う: 広島発のガイド付き日帰りツアーは、移動、ガイド、時間配分を手配してくれるので、体験に集中できます。空港の送迎には、Kiwitaxiの固定料金の空港送迎があり、メーターを気にする心配がありません。
日帰り旅行の早見表
| 目的地 | 所要時間 | 往復料金 | 見どころ | おすすめの滞在時間 |
|---|---|---|---|---|
| 宮島 | 約60分 | 1,260円(JRパスで無料) | 海に浮かぶ鳥居、厳島神社 | 1日(6〜8時間) |
| 尾道 | 約100分 | 1,940円 | 猫の細道、寺めぐり、しまなみ海道 | 1日(6〜7時間) |
| 倉敷 | 約60分 | 7,000円以上(新幹線) | 美観地区の運河、大原美術館 | 半日〜1日 |
| 岩国 | 約40分 | 740円 | 錦帯橋、白蛇神社 | 半日(3〜4時間) |
| 鞆の浦 | 約60分 | 約1,100円 | 江戸時代の港、ポニョの舞台 | 半日(3〜4時間) |
| 福山 | 約30分 | 3,550円(JRパスで無料) | 城、鞆の浦の拠点 | 半日 |
| しまなみ海道 | 約100分 + サイクリング | 3,500円以上 | 島のサイクリング、海の眺め | 1日または2日 |