箱根旅行ガイド:富士山の眺め、温泉、アートを楽しむ
箱根の旅行ガイド。富士山の眺め、温泉旅館、彫刻の森美術館、大涌谷、芦ノ湖を紹介します。
箱根は、東京から90分以内で行ける、最も本格的な小旅行先です。谷、丘陵、カルデラ湖に広がる人口約8.5万人の山のリゾート地で、電車、ケーブルカー、ロープウェイ、船がつくる交通網が、主要な見どころの大半をカバーしています。富士火山帯の山腹に位置し、大涌谷の火山活動はこの地形が地質学的に活発であることを示しています。旅館に引かれる天然温泉も、この火山性の地中から湧き出しています。
箱根へのアクセス
標準的なルートは、東京の新宿駅から小田急ロマンスカーに乗る方法で、箱根湯本まで直通で1時間20分、2,470円です。ロマンスカーは座席指定の特急で、特に週末は事前に予約しましょう。より安い手段(小田原で乗り換える小田急の普通電車は約2時間)もありますが、ロマンスカーのほうがずっと快適で、週末の旅行では割増料金を払う価値があります。
JRパスをお持ちの方は、東海道新幹線で小田原まで(東京から25分、パスの対象)行き、箱根登山鉄道の切符を別に買って箱根湯本まで(15分、320円)行く方法もあります。ロマンスカーとの所要時間の差はほとんどありませんが、小田急の電車に料金を払わずに済みます。
箱根に着いたら、箱根市内の移動ガイドで、ロープウェイ、電車、フリーパスについて詳しく確認できます。
毎年11月には、江戸時代の東海道の旅を再現した、衣装を着た行列が行われます。日程や見学のコツは、箱根大名行列のイベントガイドをご覧ください。
箱根フリーパス
箱根フリーパス(新宿発7,100円、2日間有効)は小田急の乗車券で、新宿からのロマンスカーの往復、箱根登山鉄道、箱根ロープウェイ、芦ノ湖の遊覧船、地元のバス網を対象としています。また、箱根彫刻の森美術館(200円引き)や大涌谷(100円引き)など、主要な施設の割引もあります。
ロマンスカー、ロープウェイ、湖の遊覧船に加えて地元のバスも利用するなら、パスは十分に元が取れます。1つのエリアに滞在してあまり動き回らない場合は、購入前に個別の切符の費用を計算してみましょう。パスは新宿駅、小田急の公式サイト、または旅行前にKlookで購入できます。
富士山の見え方
富士山は、晴れた日には芦ノ湖や、大涌谷周辺の高い場所から見えます。周囲の山々の上に標高3,776メートルの白い円錐形がそびえる、見事な光景です。はっきり見える日は年に約60日で、条件が最も良いのは冬、雲が出る前の穏やかな朝、そして空気が澄んだ雨上がりの直後です。晴れた日でも、午前の遅い時間になると、大気のかすみで見えにくくなることがよくあります。リアルタイムの視界情報は、予報アプリや富士山ナビのサイトで確認できます。
夏によくあるように富士山が雲に隠れていても、箱根は東京近郊で屈指の満足度の高い旅行先です。彫刻の森美術館、大涌谷、旅館の体験は、山の眺めとは関係なくそれぞれ魅力的です。
箱根彫刻の森美術館
箱根彫刻の森美術館(1,600円)は、1969年に開館した日本初の野外彫刻美術館です。7万平方メートルの丘陵の庭園に、ヘンリー・ムーア、アルベルト・ジャコメッティ、オーギュスト・ロダン、ジョアン・ミロなどの作家による屋外彫刻が120点以上あります。山の空気と、彫刻のテラスの向こうに見える森の斜面という環境が、屋内の美術館とは違った雰囲気をコレクションに与えています。
ピカソ館(入館料に含まれます)には、日本最大のピカソ作品のコレクションがあり、陶器、絵画、版画など約300点が展示されています。彫刻を眺めながら足を浸せる屋外の足湯(入館料に含まれます)もあります。2〜3時間を見ておきましょう。場所は箱根登山鉄道の彫刻の森駅です。
箱根美術館
箱根美術館(900円)は、縄文土器から中世の焼き物まで、日本の陶磁器を中心に展示しています。美術館は、非常に質の高い段々の庭園に囲まれており、本館の下にある苔庭は日本でも屈指の美しさとされ、庭の石畳の道は、周囲のカエデが色づく秋に特に美しくなります。最低でも90分は見ておきましょう。庭だけで1時間はかかります。
東京発の箱根ガイド付き日帰りツアーでは、彫刻の森美術館、大涌谷、芦ノ湖の遊覧を、まとまったコースとしてまわれます。箱根フリーパスやロープウェイの乗り継ぎに慣れていない初めての方に、特に便利です。
大涌谷
大涌谷(「大きく沸き立つ谷」の意)は、硫黄を含むガスが地面から噴き出す活火山の地帯で、岩は黄色や白に染まり、空気は硫黄でツンとします。早雲山駅からロープウェイで行きます(早雲山から大涌谷までの区間は1,000円)。展望エリアからは火山の景観が見渡せ、晴れた日には富士山も望めます。
地元の名物は黒たまご(5個入り500円)で、硫黄分の多い温泉の水でゆで卵にすると、殻が黒くなります。食べると寿命が7年延びるという言い伝えがあります。味は普通のゆで卵と変わりませんが、とても大量に売れています。
芦ノ湖の遊覧船
芦ノ湖の遊覧船(桃源台から箱根町または元箱根まで1,200円)は、18世紀の帆船を模した船で湖上を運航します。湖面から北の富士山を望む景色は、岸辺の杉の木々に縁取られ、箱根を象徴する眺めです。遊覧は片道約30分です。元箱根では、湖畔の水の中に立つ箱根神社の鳥居が、この一帯で最も多く撮影されるもののひとつです。
箱根ロープウェイ
箱根ロープウェイの全線(早雲山から桃源台まで片道1,460円)は、大涌谷の火山地帯の上を通って芦ノ湖まで4キロを結び、火山の景観と湖の両方を空から眺められます。ゴンドラが硫黄の噴気孔の真上を通る大涌谷の区間が、最も迫力があります。天気が良ければ、ゴンドラが湖に向かって下るにつれて、前方に富士山が現れます。
箱根と富士山を1日でまわりたいですか?東京発の富士山・箱根日帰りガイドでルートを紹介しています。
箱根登山電車
箱根登山鉄道(箱根湯本から強羅まで片道590円)は、日本で最も急勾配の標準軌の鉄道で、深い杉とカエデの森の中を登る山岳鉄道です。電車が進行方向を変えて登り続けるスイッチバックを何度も通過します。6月には、線路脇に植えられたアジサイが紫や青に咲きます。この電車は、目的地の見どころとは別に、乗ること自体を楽しめる交通手段です。
温泉旅館のエリア
温泉は箱根の中心で、多くの旅行者が泊まる最大の理由です。温泉水は、このエリアのほぼすべてのホテルや旅館に引かれています。湯の質と温度は場所によって異なり、箱根湯本の温泉が最も手軽で、仙石原の湯は少し異なるミネラル成分で知られています。
**箱根湯本:**最も標高が低く行きやすいエリアで、箱根登山鉄道の終点にあります。最も予算を抑えやすいエリアで、食事付きで1人15,000円からの旅館があります。交通の接続に最も近い場所です。
**強羅:**登山電車の上にある、静かで標高の高いエリアで、中級から高級の旅館が集中しています。湯本より落ち着いており、緑が多く、料金は1人20,000円から50,000円です。
**宮ノ下:**登山鉄道の中間にある、最も歴史のある宿泊エリアです。富士屋ホテル(1878年開業)が代表的な宿です。伝統的な旅館の雰囲気があり、新しく造られたリゾートエリアよりも趣があります。25,000円からです。
**芦ノ湖畔:**景観が最も優れた宿泊エリアで、湖を直接望め、印象的な温泉のロケーションもあります。最も高額でもあり、食事付きで1人30,000円から、最高級では120,000円に及びます。
**仙石原:**ロープウェイの北にある高原のエリアで、ポーラ美術館やいくつかのゴルフ場があります。主要な観光ルートより静かで、20,000円からのお得な旅館があります。
箱根と日光の比較
箱根と日光は、どちらも東京からの人気の日帰り先です。箱根と日光の比較では、火山の景観と温泉、そして江戸時代の豪華な神社建築のどちらが、あなたの興味に合って満足できるかを紹介します。
箱根旅行を計画中ですか?箱根のツアーとアクティビティでは、ガイド付きの体験、文化体験、主要な見どころを地元の知識とともにまわれます。日本行きの航空券は季節によって大きく変わるので、早めに比較して安い運賃を確保しましょう。予約前に日本の旅行保険を手配し、日本用Airalo eSIMを用意すれば、到着後すぐにモバイルデータが使えます。
箱根をもっと知る
箱根の観光スポット · 箱根のおすすめ宿泊先 · 箱根のおすすめレストラン · 箱根グルメガイド · 箱根からの日帰り旅行 · 箱根市内の移動
箱根は関東地方に含まれます。東京近郊の旅行先の概要は、関東地方ガイドをご覧ください。
出発前に確認しておきたい公式情報:日本政府観光局(JNTO)、環境省の国立公園ページ。
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